終活で家系図を作る理由|エンディングノートに書けない「人生の記録」

終活というと、エンディングノート、身辺整理、お墓や葬儀の準備を思い浮かべる方が多いと思います。持ち物を減らし、伝えるべきことをまとめ、残される家族の負担を軽くする。そういう文脈で語られることがほとんどです。
「終活」という言葉自体は、2009年に週刊朝日で連載された「現代終活事情」が初出とされ、2010年にユーキャン新語・流行語大賞にノミネートされたことで広く知られるようになりました。まだ20年に満たない、比較的新しい言葉です。
しかし実際にご相談を受けていると、少し違う動機で家系図を求める方たちがいます。人生の終わりが視野に入ったときに、自分がどこから来たのかを知りたくなる、という方たちです。
「自分の番が来た」という感覚
70代・80代の方からのご相談で、よく聞く言葉があります。「親の代のことはなんとなく知っているが、その前がまったくわからない」というものです。若い頃は忙しくて考える余裕がなかった。子育てが終わり、仕事も一段落し、ふと自分の親や祖父母がどんな人生を送ったのか気になり始める。そして今度は、自分がその話を伝える番だと気づく——そういう流れをよくお聞きします。
これは義務感というより、もっと静かな動機です。自分がいなくなったあと、この家の歴史を知っている人が誰もいなくなってしまう。その前に、せめて記録だけでも残しておきたい、という思いです。
エンディングノートには書けないことがあります
エンディングノートは、財産・医療・葬儀の希望など、実務的な情報を整理するためのものです。そこに「祖父がどんな人だったか」を書く欄はありません。しかし、残される家族にとって本当に価値があるのは、実はそちらの話だったりします。
財産の分配方法は法律と話し合いで決まります。しかし「この人がどんな人生を歩んできたか」は、本人か、本人をよく知る人にしか語れません。聞かずに済ませてしまうと、その情報は永遠に失われてしまいます。
終活の一環として家系図を位置づける
一般的な終活のチェックリストには、財産目録、医療・介護の希望、葬儀やお墓の意向、デジタル遺品の整理などが並びます。家系図・家族史の記録は、このリストには含まれないことが多いものの、「自分が何者であったかを次の世代に伝える」という終活の本質的な目的においては、むしろ中心に近い作業だといえます。財産や手続きの整理が「後始末」だとすれば、家族の歴史の記録は「引き継ぎ」にあたります。
「まだ元気だから」が一番危ないタイミングです
終活のご相談で私たちが繰り返しお伝えしているのは、家系図・家族の歴史の記録は、思い立った日が一番早いということです。「まだ元気だから今度でいい」と先延ばしにしているうちに、体調を崩したり、記憶が曖昧になったりすることは珍しくありません。戸籍は取得できても、本人の口からしか聞けない生きた記憶は、待ってはくれないのです。
TADOROOTSの「ルーツ物語プラン」は、戸籍収集代行・ルーツ専門調査に加えて、家族の歴史をインタビュー形式で聞き取り、一冊のものがたり絵本として残すサービスです。分割払いにも対応しており、無理のない形で始めていただけます。
よくある質問
Q. 体力的に長時間のインタビューは難しいのですが、対応してもらえますか。 A. はい。1回あたりの時間や頻度は体調に合わせて調整できます。無理のないペースで進めることを大切にしています。
Q. エンディングノートは別に用意する予定です。両方お願いすることはできますか。 A. もちろん可能です。エンディングノートは実務的な情報の整理として、家族史の記録は人生の記録として、それぞれ別の役割を持たせてご活用いただけます。
まずは、今の状況をお聞かせください。