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先祖調査

ご先祖様の家はどこにあった?旧土地台帳と公図で、昔の土地をたどる方法

木の机に広げた古い和紙の地図の区画を、指でたどる様子。そばに今の地図、虫めがね、古い村の写真が置かれている

戸籍をさかのぼっていくと、ご先祖様の本籍地として「〇〇郡〇〇村十九番屋敷」のような住所が出てくることがあります。

「ここに、ご先祖様の家があったんだ」と思うと、行ってみたくなりますよね。ところが――

  • 地図アプリで検索しても、その住所が出てこない
  • 「番屋敷」「番戸」は、いまの何番地にあたるのか分からない
  • 区画整理で町並みが変わっていて、場所の見当がつかない

こうした壁に当たる方は、とても多いです。でも、あきらめるのはまだ早いです。法務局に残されている「旧土地台帳」と「公図」を使うと、昔の土地の場所と持ち主をたどれることがあります。

この記事では、TADOROOTSで家系図づくりのために戸籍を読み、ご先祖様が暮らした土地も調べてきた調査担当が、旧土地台帳と公図の使い方をご紹介します。

この記事を読むと分かること

  • ご先祖様の家の場所を、何で調べればいいのか
  • 旧土地台帳と公図に書かれていること
  • 「番屋敷」「番戸」と、いまの番地の関係
  • 本籍地が、いまのどのあたりかを調べる方法
  • 調べる4つのステップと、見つからないときの工夫

ご先祖様の家の場所は、何で調べればいい?

ご先祖様の家の場所は、戸籍の本籍地を手がかりに、法務局にある旧土地台帳と公図(旧土地台帳附属地図)で調べるのが基本です。

戸籍で分かるのは、本籍地の住所までです。そこが実際にどの土地で、誰が持っていたのかは、土地の台帳と地図を見ることで分かってきます。

旧土地台帳には、何が書かれている?

旧土地台帳は、明治時代から、土地ごとに地番・種類・広さ・持ち主を書きとめてきた台帳です。

もともとは土地の税を集めるための台帳で、明治のころは郡役所などが、のちに税務署が管理していました。昭和25年に登記所(いまの法務局)へ移され、昭和35年からは、いまの登記簿にまとめられていきました。そのため、登記簿に移される前の古い台帳が「旧土地台帳」として、法務局に残されています。

旧土地台帳から分かることは、主に次のとおりです。

  • 地番(土地の番号)
  • 地目(田・畑・宅地・山林などの土地の種類)
  • 地積(土地の広さ)
  • 持ち主の名前と住所、持ち主が替わった年月日

持ち主の欄にご先祖様の名前が見つかれば、「この土地を、この年まで持っていた」ことが分かります。宅地なら、そこに家があった可能性が高いですし、田や畑なら、暮らしを支えた土地だったのかもしれません。

公図(和紙公図)とは?

公図は、旧土地台帳とあわせて使われてきた、土地の形と地番を描いた地図です。正式には「旧土地台帳附属地図」といいます。

古いものは和紙に描かれていて、「和紙公図」とも呼ばれます。旧土地台帳でご先祖様の土地の地番が分かったら、公図でその地番を探すと、土地がどこにあり、どんな形で、隣にどんな土地があったのかが見えてきます。

「番屋敷」「番戸」は、いまの番地と同じ?

「〇番屋敷」「〇番戸」は、いまの番地(地番)と同じとは限りません。

明治のはじめの戸籍では、家ごとにつけた番号で住所を書くことがありました。これが「番屋敷」「番戸」です。土地の番号である地番とは別の数え方なので、そのまま地番に置きかえられないことも多くあります。

さらに、その後の区画整理や住居表示で、地番や住所が変わっていることもあります。番屋敷・番戸しか分からないときは、次の4つのステップで、少しずつ場所をしぼりこんでいきます。

本籍地は、いまのどのあたり?

戸籍の本籍地は、土地の番号である「地番」か、住居表示の「〇丁目〇番」(街区符号)で書かれていて、いまの住所(〇丁目〇番〇号)と同じとは限りません。特に古い戸籍の地番は、そのまま地図アプリに入れても出てこないことがよくあります。

住居表示が行われた地域では、住所が「〇丁目〇番〇号」に変わっても、本籍や登記に使う地番はそのまま残っています。いまのどのあたりかを調べるには、次のような資料を組み合わせます。

  • 登記所備付地図データ:法務省が、地番ごとの土地の位置と形を、G空間情報センターで無料で公開しています。地番から、いまの地図上の場所を探せます(地域によっては位置がずれていることがあり、証明書としては使えません)
  • 住居表示の旧新対照表:住居表示を行った市区町村の中には、昔の住所といまの住所の対照表をホームページで公開しているところがあります。ただし、昔の住所の番地は、登記の地番と一致しないこともあります
  • 公図と旧土地台帳:法務局に残る、昔の地番と土地の形です。区画整理の前の土地を調べるときの手がかりになります
  • 昔の地図:国土地理院の旧版地図や、それを見比べられる今昔マップ(埼玉大学の研究者が公開)で、明治以降の村や道の様子と、いまの地図を重ねて見られます
  • 地名辞典や市町村史:「〇〇郡〇〇村」が、合併を経ていまのどの市町村・大字になったかが分かります。図書館で調べられます

市区町村の窓口では、地番といまの住所の関係までは答えられないことが多いので、まずは公開されている資料から当たってみましょう。

ご先祖様の土地をたどる4つのステップ

ご先祖様の土地は、戸籍で本籍地を確かめる → 地域を確かめる → 旧土地台帳で持ち主を探す → 公図で場所を確かめるの順にたどります。

ご先祖様の土地をたどる4つのステップ。1 戸籍で本籍地を確かめる(新しい戸籍から古い戸籍へ)、2 いまの地図で地域を確かめる(村・大字・字の名前)、3 旧土地台帳で持ち主を探す(ご先祖様の名前の土地)、4 公図で場所を確かめる(地番から土地の位置と形)

1. 戸籍で本籍地を確かめる

新しい戸籍から古い戸籍へと、本籍地の移り変わりを書き出します。同じ家でも、時代によって住所の書き方が変わっていることがあるので、すべて書きとめておきましょう。

2. いまの地図で、地域を確かめる

昔の村の名前は、いまの「大字(おおあざ)」や「字(あざ)」の名前として残っていることがよくあります。市町村史などの郷土資料には、昔の村がいまのどこにあたるかが書かれていることもあります。

3. 旧土地台帳で、持ち主の名前を探す

その地域を受け持つ法務局で、旧土地台帳を確かめます。地番が分かっていればその地番の台帳を、分からなければ、その地域の台帳の中から、ご先祖様の名前が書かれた土地を探していきます。請求の方法や手数料は、受け持ちの法務局のホームページで確かめておくと安心です。

4. 公図で、場所と形を確かめる

ご先祖様の土地の地番が分かったら、公図でその地番を探します。いまの地図と見比べれば、ご先祖様の土地が、いまのどのあたりかが見えてきます。

うまく見つからないときの工夫

旧土地台帳でうまく見つからないときは、親戚や近所の家の記録、郷土資料、昔の地図を組み合わせると、手がかりが増えます。

  • 同じ戸籍に出てくる親戚や、同じ村の人の番地から、近くの土地をしぼりこむ
  • 市町村史や郷土資料で、昔の村の様子や家の並びを確かめる
  • 昔の地図(国土地理院の旧版地図など)と、いまの地図を見比べる

区画整理が行われた地域や、小さな土地しか持っていなかった家では、見つけるのに時間がかかることもあります。それでも、調べた範囲が分かっているだけで、次の一手が見えてきます。

現地を訪ねるときは、そっと見るだけに

ご先祖様の土地が分かったら、実際に訪ねてみたくなりますよね。ただし、いまは別の方が住んでいたり、使っていたりする土地です。敷地に入ったり、写真を撮り続けたりせず、道からそっと眺めるだけにしましょう。

近くにお墓やお寺がある場合や、親戚が住んでいそうな場合に、話を聞いてみたいときは、まず手紙でていねいに尋ねるのがおすすめです。

まとめ:台帳と地図で、ご先祖様の暮らしが見えてくる

  • ご先祖様の家の場所は、戸籍の本籍地から、旧土地台帳と公図でたどれることがある
  • 「番屋敷」「番戸」は、いまの番地と同じとは限らない
  • 見つからないときは、親戚の番地・郷土資料・昔の地図を組み合わせる

台帳に書かれた田や畑、宅地の一筆一筆は、ご先祖様が毎日を過ごした場所です。土地が分かると、名前だけだったご先祖様の暮らしが、ぐっと身近に感じられるはずです。

ご先祖様が暮らした土地まで、家系図に

TADOROOTSでは、戸籍をさかのぼって、ご先祖様を家系図の中に位置づけるお手伝いをしています。ルーツ探求プラン・ルーツ物語プランでは、旧土地台帳や公図、古い地図、地域の記録も使って、ご先祖様が暮らした土地を調べます。家系図づくりは家系図制作・ルーツ調査、料金はプラン診断・料金一覧でご覧いただけます。

よくある質問

Q. 旧土地台帳は、どこで見られますか。

その土地を受け持つ法務局に残されています。請求の方法や手数料は法務局ごとに案内されているので、受け持ちの法務局のホームページで確かめておきましょう。

Q. 旧土地台帳には、何が書かれていますか。

地番、田・畑・宅地などの土地の種類、土地の広さ、持ち主の名前と住所、持ち主が替わった年月日などが書かれています。

Q. 公図とは何ですか。

旧土地台帳とあわせて使われてきた、土地の形と地番を描いた地図です。正式には「旧土地台帳附属地図」といい、古いものは和紙に描かれているため「和紙公図」とも呼ばれます。

Q. 「番屋敷」「番戸」は、いまの何番地にあたりますか。

そのまま置きかえられないことが多くあります。明治のはじめの戸籍で家ごとにつけた番号で、土地の番号である地番とは別の数え方だからです。旧土地台帳や公図、親戚の番地などを組み合わせて、場所をしぼりこんでいきます。

Q. 本籍地の地番は、いまの住所と同じですか。

同じとは限りません。本籍は土地の番号である地番か、住居表示の「〇丁目〇番」(街区符号)で書かれ、住居表示が行われた地域では、いまの住所(〇丁目〇番〇号)と食い違うことがよくあります。法務省が公開している登記所備付地図データや、市区町村の住居表示の旧新対照表で、いまのどのあたりかを調べられます。

Q. 区画整理で町並みが変わっていても、調べられますか。

調べられることがあります。区画整理の記録では、多くの場合、整理の前の地番と後の地番が対応づけられているので、旧土地台帳で昔の地番が分かれば、いまの場所に近づけます。ただし、時間がかかることもあります。

Q. ご先祖様の土地が分かったら、訪ねてもいいですか。

道から眺めるだけなら構いません。いまは別の方が住んでいたり使っていたりする土地なので、敷地に入ったり、写真を撮り続けたりしないようにしましょう。

Q. 旧土地台帳から、ご先祖様の仕事も分かりますか。

仕事そのものは書かれていませんが、田や畑を持っていれば農業、山林を持っていれば林業など、暮らしぶりを想像する手がかりになります。

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参照資料(2026-10-16確認)

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